牛を飼育する際に体重の管理はとても大切です。定期的に体重を測定することで、牛の健康状態や成長具合を確認できるほか、発育が遅れている場合には早期に対応することができます。
この記事では、牛の体重測定方法や月齢ごとの体重の目安についてご紹介します。生産効率を上げるための参考にしてください
一般的!体重計での測定
最も正確な体重測定方法は体重計を用いる方法です。牛用の体重計を使えば、正確に1kg単位で測定できます。多くの牧場では入牧や出牧の際に自動体重計測システムを使用しており、一度に多数の牛の体重を効率よく測定することが可能です。
ただし、牛用の体重計は高額であるため、小規模な牧場には導入が難しい場合があります。
簡易的!胸囲からの推定
胸囲と体重には一定の相関関係があるため、体重推定尺を利用すると、一人でも牛の体重を推計することができます。メジャーには「乳牛用」と「和牛用」があるので、間違えないように注意が必要です。
測定方法は以下の通りです。
肩甲骨の後端から指2本分後方の位置に巻尺を置き、胸回りを一周巻く
適度に締めて測定(最初はややきつく、後で少し緩め、その中間の目盛りを読むと正確に測れます)
また、体重推定尺を使えば「胸腹比」も測定可能です。これは特に子牛の第一胃の発達を確認するための重要な指標です。4ヶ月齢までに胸腹比が1.2以上になるのが望ましいとされています。
楽々!早見表での確認
月齢ごとの体重早見表を参考にすることも、一つの方法です。ここではホルスタイン種と黒毛和種の月齢ごとの体重目安を示します。
↑ AgriMemo 様より引用
牛の体重測定方法には、体重計、推定尺、早見表の3つがあります。それぞれの方法には利点と欠点があり、具体的な状況に応じて使い分けることが重要です。
- 体重計: 正確だが費用がかかる
- 推定尺: 簡便で正確
- 早見表: 大まかな目安を知るために有用
牛の体重を定期的に測ることで、健康状態や成長度合いを把握しやすくなります。気になる牛がいる場合は、ぜひ積極的に測定してみてください。
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