牛の妊娠鑑定に焦点を当てます。農場では従来の直腸検査に加え、超音波検査や乳汁検査といった新しい方法が取り入れられるようになりました。以下にそれぞれの鑑定方法の特徴と注意点を詳しくまとめました。

代表的な妊娠鑑定方法 4選

ノンリターン法

受精後に発情が戻らないことを確認する簡単な方法です。この方法は牛にストレスをかけずに済みますが、発情が戻らない妊娠が否認される牛や発情が戻らない場合があっても妊娠していない牛もいるため、精度が低いです。

直腸検査法

獣医師が直腸を触診して妊娠の有無を確認する方法です。受精後約40日から実施でき、非常に高い精度を持ちます。もし空胎だった場合、その場でホルモン投与などの迅速な処置が可能です。

超音波検査法（エコー）

獣医師が超音波機器を用いて妊娠を確認する方法で、受精後約30日から可能です。この方法では双子の妊娠や胎児の心拍確認も行えます。

乳汁検査法

牛の乳汁中に含まれる妊娠関連糖タンパクを検出する方法です。受精後28日から可能で、精度は高いですが、50〜70日以降に検査すると判定保留の確率が増加します。

【分娩間隔短縮のために知っておきたい】妊娠鑑定の時期と主な目的および注意点

受精後28～40日（早期妊娠鑑定） 空胎の早期発見を目指します。
受精後50～70日 妊娠の確認が目的です。
受精後120日～ 流産の確認が主な目的です。

最新の超音波検査やPAGs検査の普及により、現場でも早期妊娠鑑定が容易になっています。しかし、冬は流産の発生率が高いことから、注意が必要です。ある調査結果では、早期に妊娠が確認された牛の約10〜20％がその後流産することが報告されています。再度の検査を怠らないことで、発情や流産を見逃すことなく妊娠状況を正確に把握できます。
早期妊娠鑑定の最大の目的は、空胎牛を早期に発見し適切な処置を行うことです。この鑑定を行う際は、空胎の牛を早期に見つけられてよかったとして前向きに捉えることが大切です。”

【これから流行る】種付け後、受胎していない牛を見つける　CAPSULE SENSE

妊娠鑑定の方法について解説させて頂きました。種付け後、受胎していない牛を見つける手段として「CAPSULE SENSE」を紹介します。
CAPSULE SENSEは24時間365日発情を監視しているため種付け後、受胎しているかどうかを判定することができます。(受胎していない牛は発情検知する)また、専用アプリを使用して発情や人工授精の情報を簡単に登録し、管理することができます。CAPSULE SENSEは発情のみならず、分娩や疾病の検知も可能な万能なツールとして評判です。

お試しキャンペーン実施中
⇩今すぐバナーをクリック⇩