子牛ケアの重要性:初乳について
今回の記事では、出生後の子牛の健康と成長に直結する初乳について詳しく解説します。哺乳期や離乳期に肺炎や下痢が頻発する原因の一つは、免疫力の低下です。初乳を与えないことは、無防備なまま病原菌と戦うのと同じです。それが子牛の健康と発育に大きな影響を与えるため、母牛に頼りすぎず、適切なケアが求められます。
超基本①初乳とは
初乳は、母牛が分娩後に最初に出す母乳のことです。この初乳は約24時間続けて出ます。
超基本②初乳の特別な役割を知っておこう
初乳は栄養補給と免疫力強化の両方を兼ね備えています。特に重要なのは、初乳に含まれる免疫グロブリンが子牛に母牛の免疫を提供する点です。
超基本③必ず知っておきたい初乳を与えるタイミング
初乳は24時間以内、できれば6時間以内に与えることが重要です。なぜなら、子牛が免疫グロブリンを効果的に吸収するのはこの時間帯だからです。

焦らず対応 子牛が初乳を飲まない場合
初乳を飲まない子牛には、次の方法で対応します。
- 哺乳欲の確認: 子牛の口に指を入れて吸い付くか確認する
- タイミングの見極め: 分娩後2時間程度は焦らず待つ
- 胎便の排出: 子牛の肛門を刺激して胎便を出す
ちょっとしたコツ 哺乳欲の確認方法
指を口に入れて反応を見ることで確認できます。もし反応が鈍い場合は、時間を置くか、初乳を少量与えてみると良いでしょう。
子牛の命に直結 出産時のリッキングの重要性
リッキングは子牛の血液循環を促進し、初乳の吸収を助けます。母牛が十分にリッキングしない場合、手でマッサージしてサポートしましょう。
最後の手段 子牛が自力で初乳を飲まない場合
子牛が自力で初乳を飲めない場合ストマックチューブを使用します。ストマックチューブとは胃内にミルクを投入する道具のことで。使用条件は以下の通りです。
- 出生後11時間以上経過している
- 他の対策を試しても哺乳欲が出ない

母牛が初乳を与えたがらない場合の対応
- 猿ぐつわ法: 母牛の口にロープを噛ませ注意をそらし、その隙に子牛を乳房まで誘導し母乳を飲ませます。
- 前足吊り上げ法: 母牛の前足をロープで吊り上げ、動きを制限し、母乳を飲むように子牛を誘導します。
まとめ
初乳は子牛の免疫力を高めるための特別な母乳で、早期に与えることが重要です。哺乳欲がない場合は様々な対策を講じ、母牛が初乳を与えない場合も工夫次第で対応可能です。今回の情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
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